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更年期とヨーガ療法   

9月20日(水曜日)
ヨーガ教師 中村恵
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おはようございます174.png
今日は更年期障害についてのお話です。

女性の体には40種類以上のホルモンが働いており、心身がバランスよく機能するための潤滑油の働きをしています。ホルモンを分泌する器官を「内分泌腺」といい、卵巣や下垂体、副腎、甲状腺、膵臓などがあります。女性のライフサイクルはホルモンの変化によって、小児期・思春期・成熟期・更年期・高年期(老年期)の5つに分けられます。女性は30代後半~40代前半頃に、卵巣機能が徐々に低下し始め、50歳前後に「閉経」を迎えます。この閉経を挟んだ前後10年を「更年期」といい、女性ホルモンの分泌量が急激に減少するために、月経異常やのぼせなどさまざまな症状が出ます。このような更年期に訪れる様々な不調を、ヨーガ療法では改善・克服していくことが可能になります。

身体の動きと呼吸を同調させて行う「ブリージング・エクササイズ」というヨーガ療法技法は、心身の調和が図られるので更年期障害の改善にはとても効果があります。「アイソメトリック・ブリージング・エクササイズ」という自重トレーニングの技法は、肉体の動きと呼吸を連動させて自律神経の働きを整えるのに加え、肉体に適度に負荷をかけることにより、ヒト成長ホルモンや副腎ホルモンなどといったアンチエイジングホルモンを分泌させてくれるので、女性ホルモンが減少していく更年期の時期にはとても有効的な技法です。そして負荷がけの技法は筋肉の緊張と弛緩を繰り返すので、血行が良くなり血液が流れていることを自分で感じていくことが出来るようになります。他には「スークシュマ・ヴィヤヤーマ」というヨーガ療法技法は、身体の各関節をゆっくり動かすことによってリラックス効果が高まり、イライラや不安などを解消させることが出来ます。

「呼吸法」を行うのも更年期の時期にはとても有効的です。
不安や心配で身体が緊張してしまうと、呼吸は浅く速く狭いものになりがちですが、無意識から有意識への意識化の呼吸を繰り返し行うことで、今自分が呼吸をしている実感がわくと同時に、身体の隅々にまで酸素を行き届かせることができ、副交感神経優位に働かせることが可能になります。
「瞑想法」は様々なストレスを解消する効果がとても高いです。
ストレスで活性酸素を生み出し身体を老化させると、子宮や卵巣など妊娠に関する臓器も老化してしまい、不妊や更年期障害を引き起こしてしまいます。瞑想法には、免疫力を高めたり安眠効果があったり、脳を活性化させることが出来ると言われています。

これらの様々なヨーガ療法技法は、クティールのグループレッスンでもたくさん取り入れて行なっています。身体に不調がある方、それを少しでも改善させたいと思っている方など、クティールに一度足を運んで一緒にヨーガを行ってみましょう101.png

by kutir | 2017-09-20 10:42

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